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さすらってる場合じゃない30代による30代のためのブログ

初心者はこれで十分!初めてのスキースノボー板のメンテナンス方法

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どうもイトカク (@sasurai_30) | Twitterです。

幼少からスキーやスノボーをやりはじめ、20代までは毎年のようにゲレンデへ出掛けてましたが、子供が生まれてからこの10年ほどは遠のいていました。
しかし、そろそろ子供にもスキーを始めさせておこうかと慌ててスキー板を中古で購入したものの、やはりコンディションはよくなく・・・。
かといってショップにお願いするのもなんなんで自分でやることにしました。
今日は初心者用のメンテナンスをご紹介します。

 

メンテナンスの方法

メンテナンスといっても色々あって、簡易的なワックスやホットワクシングと言われるのものまで様々です。

メンテナンスは保存のためと滑走時の滑りを向上させるためにやるわけですが、保存のためにも絶対やっておいたほうがいいです。

板は木ですので経年劣化していきますし、しなりや微妙な湾曲なども変化します。
またエッジ部分は金属ですので錆びます。また大抵の方は1年のうち数回のみの使用でしょうから、次回使用するまで約1年は放置します。
メンテナンスをおこたるとあっという間にボロボロになりますので、シーズンを終えた後のメンテナンスはやはりかなり重要です。

ただ、シーズン中の滑走向上という意味では、メンテナンスがされていないと滑れないわけではないので、簡易的に済ませるかホットワクシングでやるかはスタンスで決めればいいかなと思います。

 

簡易的な手入れ

今回ご紹介するメンテナンスは簡易的に済ませる方法です。
ホットワクシングはアイロンが必要となりますし、手間がかかります。
また、簡易メンテナンスといっても十分な効果は実感できると思います。
もちろん理想はホットワクシングのほうがよいかと思いますが、これを読まれている方は恐らく初級~中級者かと思いますので、そこまで板のコンディショニングにすべりが左右されることもないかと思います。

ただ、やはり簡易なので耐久性は劣りますので、シーズン中には何回か行うことをおすすめいたします。

初めての人はこれ買っとけ的なやつ

GALLIUM(ガリウム) スキー&スノーボード GENERAL・F・Set SW2136


クリーナーとワックスとブラシがセットになっています。
要は汚れを落としてワックスを付着させる工程なので、これでまずは十分です。

おおまかな流れは、

  1. クリーナーできれいにふき取り
  2. 固形ワックスを塗って
  3. 専用溶解剤で板に浸透させて
  4. コルクでさらに摺りこみ
  5. ブラシで整える

 

値段もお手軽ですし、ゲレンデに持っていくにもポーチで簡単です。
まずはこれを使ってみてから、固形のワックスを他メーカーに変えてみたりと試してみると良いかもしれません。


それではやってみよう!

 

 

まずは準備

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作業するために今回使用したのは電子ピアノ用の台!
もちろん専用の台もたくさん売っています。

スキーの裏側の作業なので、台はあったほうがいいのですが別に何でもいいです。
それなりに力を入れて行うのでしっかり固定できて、板が傷つかないように接地面はゴムか何かで保護してください。

普通は電子ピアノの台なんてないでしょうから、買ってしまってもいいかもしれません。
数千円からありますので。

 

ブレーキの固定

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これはスキー板の場合ですが、画像にあるようにブレーキ部分が裏側に出ていますので、これを表側に向けて固定したほうが作業しやすいです。

僕は100均で分厚い輪ゴムを使っていますが、通常の輪ゴムを何本か束ねてやってもいいかと思います。
これをするとしないとでは作業ストレスが違います。

 


クリーニング

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まずは汚れを落とします。
感触的にはオイル系の液体です。これを付属のペーパーに付けて板をふきあげます。
雪の上しか乗っていないから汚れていないなんてとんでもない。
結構汚れています。

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今回は中古で購入したものなので、余計に汚れていたのかもしれませんね。
画像のように1回では取りきれなくて、2~3回繰り返し行いました。

専用ペーパーはティッシュでもなく化粧の油とり紙のようなものです。
ただ、これはなんでもいいと思います。板が傷付かない素材であれば。

 

ワックス

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クリーニングが終わったら2~3分放置してクリーニング剤が乾くのを待ちます。
せっかちな人はふき取ってください。
そしていよいよワックス。
固形のものを使います。
これはイメージとしてはロウソクですね。
昔ふすまとかの滑りをよくするためにロウソクを塗ったりしましたが、まったく同じ要領です。

薄く、まんべんなく塗ります。塗るというか擦るという感じ。
板の小さな隙間にワックスが入り込むのを目で確認できると思います。
全体に塗れたら、艶はなくなりましたよね?
それでいいんです。

ここでホットワクシングではアイロンを使ってワックスを溶かしながら板に浸透させていくわけですが、
今回は科学の力を使います。

キットに入っているGENERAL・F100(100ml)というワックス溶解剤です。
これは固形ワックスを溶かして浸透させるもので、このキットの最大の特徴です。

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逆さに向けて先端のスポンジ部分を押し当てるとジュワ~っと液体が出てきます。
それを全体に塗っていきます。

よく見ると、先ほどのワックスが溶けていくのがわかります。
力は要りません。すぐに終わります。

 

コルクでさらに浸透

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先ほどの溶解剤が乾くまで10分くらいは放置しておきます。

個人的には完全に乾く手前くらいがやりやすいと思います。
付属のコルクを使って消しゴムの要領で擦ります。
ここは小刻みではなく、大きく30センチくらいをピストンしながら擦っていくイメージ。

理想は摩擦熱でより浸透させたいのですが、結構力が要ります。
女性はかなりがんばってください。

溶解剤が完全に乾いてしまってから擦ると、余計に力が必要になってくるのでここは様子をみながら作業をしましょう。


ブラッシング

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仕上げにブラッシングです。
思っていた以上にブラシの毛は硬いです。
この時、毛先を立てるのではなく、寝かせるほうがいいかと思います。
個人的にはこのキットのブラシは少し硬すぎるかなという気もしますので、別に仕上げ用のブラシを購入するのも良いかもしれません。

このブラッシングを力強くやる方がいますが、せっかくのワックスが落ちてしますので、うっすら粉が出るくらいを目安に行ってください。

以上が簡易ワックスの工程になります。
最後に布で軽く吹き上げてよく乾燥させてからソフトケースに入れて保存です。

 

左が未メンテナンスで右が実施後の画像

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シーズン中はスプレーや固形ワックスを塗る程度でも十分効果は実感できると思います。
逆に効果がまったく分からないという方は、技量がまだ十分でない可能性が高いです。


また、錆びてしまったエッジの手入れですが、砂消しゴムを使って擦って落とします。
それでも落ちない場合は#400~500ぐらいの紙ヤスリを使いますが、サビを落とすことが目的なので、あまりやり過ぎないように注意してください。


いかがでしたか??
僕ら初級中級者のメンテナンスはこれくらいで十分だと思います。
高価な板を購入されたのであれば、ショップにお願いするのも良いかもしれませんが
普段からのこまめな手入れメンテナンスがとても重要ですので是非参考になさってください。

現場からは以上です。

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