【ウェルク(Welq)炎上からその後の展開】GやYの検索離れがさらに進む!?
どうもイトカクです。
ブログ業界問わず、ネット業界ではWELQ(ウェルク)の勢いは黒舟状態だと騒いでいたかと思えば、もう炎上です。
今日はそのWELQ(ウェルク)炎上からその後の展開について、ネット業界のはじっこの人間としては書かないわけにはいかないと勝手に書いてみます。
先日、永江一石さんのこの記事がバズリ、現在「ウェルク」のキーワード検索では最上位にランクインしております。
この記事がWelqより上位にきているっていうw(2016年11月28日現在)
永江さんもSEOにはSEOで対抗と記事内でも触れておりますが、普通やろうと思ってもなかなか難しいのがSEO。この方はプロですね…。
Welqはライターを使って毎日何百単位で記事投稿していますから、そのWelqより上位に表示するということは相当難易度高いと思います。
しかも弁護士や医者などかなり裏どりもきちんとされていて、僕みたいに勢いで書いているわけでもない。
反省します、はい。
っていうかWelqって何?
Welqとは
WELQ(ウェルク)は、あなたのココロとカラダの悩みをスッキリ解消できるヘルスケア情報のキュレーションメディアです。健康に関するお役立ち情報から、ダイエットやスキンケアなどの美容情報まで、ヘルスケアに関する情報が満載です。
とあります。
キュレーションメディアですね。
運営元はDeNA。ソシャゲで失敗し今度はキュレーションメディアに舵を大きく切ったようです。
今回のWelqをはじめ、MERYやiemoといったサービスも展開しています。
今回の炎上したWelqが扱うネタはココロとカラダなので、結構広くいろんなネタが扱えます。不倫や恋愛、ニキビやダイエットなど俗に興味をひくものが満載で、検索数も多いキーワードです。このキーワードを選定して記事を量産。SEOをがっつり意識した内容で現に検索アルゴでは上位にくるものが多数。
僕らブロガーがどれだけがんばっても、日に2〜3記事が精一杯のところ金にものをいわせて何百という記事をアルゴに投入してくると勝ち目はありません。
あまりにSEO対策がめざといので、一部のブロガーでは「SEO対策するならWelq記事を参考にする」なんて言う人も出てきました。
キュレーションって?
そもそもキュレーションというものはどういったものなのか?
これが結構あいまい広義で使われていて、情報を集めて繋ぎ合わせて違う価値にするみたいなことなんですが、引用や転載をどのくらいの割合使うかがピンキリ状態になっています。
ネットで拾ってきた記事をコピペ祭りで9割使って、1割自分のコメントを書いているようなものもキュレーションですし、逆に引用を2割で8割自分の見解などを記事にしたものもキュレーション。
また、ユーザーが投稿するプラットフォームを提供しているサービスとメディアとして記事を作成しているものとが混在していますから余計ややこしい。
さらに、この引用という行為がこれまでにも非常にグレーなままで、著作権という観点から問題視はされていました。
「引用」「転載」という表記をし、記事元からクレームがあったら削除しますというスタンスなメディアが多いですが、これって確信犯で結婚詐欺のように被害者が被害届を出さない限り裁かれないのに似ています。
記事元が苦労して生んだ記事(コンテンツ)をパクって、本来記事元が得られるトラフィックが減り、広告収益も減るということですからクレームを言って「じゃあ削除します」と稼ぐだけ稼いでキュレーションメディアがやり逃げするのはいただけませんね。
今回の炎上の理由
今回は引用や転載自体が叩かれているということより、文章の末尾を変えて記事をパクったうえに、薬事法など無視した適当な内容を書かせまくって放置していることが炎上しています。
そして、非難されると「うちはプラットフォームだから」とかわす。
ただ、これは何もWelqに限ったことではないです。
世の中には雨後のタケノコのようにキュレーションメディアが生まれ、このような事案はよく見かけます。
今回は露骨に大企業がやって実際検索面をジャックしてきたので目立ってしまったんだと思います。
今後どうなるか
今回の炎上を期に世のキュレーションメディアも相当ざわついていると思います。
大量の予算や手間をかけて、グレーなビジネスを展開しても一個人のバズ記事によって壊滅させられてしまうリスクがあるのですから。
芋づるで既存のキュレーションメディアが叩かれはじめて、淘汰されていくんじゃないかと思っています。
NEVERまとめもノイズ記事の多さから世間でもすでに見切りをつけられている感がありますし、これからキュレーションをやろうとするメディアも少なくなるかもしれません。
また、僕が今回一番言いたいことでもありますが、今回の一件で「検索の信頼性」が大きく揺らいだのではないかと思います。
今まで、検索は平等公平でお金を積んでも順位は買えないというのが常識でした。ただ、今回SEOや資金をもってすればここまで操作する事ができる、イコール純粋なものではないということがばれちゃったわけです。
以前タレントのGENKINGさんが「GoogleはSEO対策されていて【リアルじゃない】
から使わない」という発言でネット界隈でも話題になりました。
現に今の若者を中心に「検索」はgoogleやyahoo!を使う人は減ってきていて、instagramやtwitterなどSNSを使うシーンが増えてきています。
こうした動きにWelq炎上が追い風となって今後増々検索は使われなくなってくるんじゃないでしょうか。
すでにググる行為自体オヤジ化してきている?
グルメや流行などピンポイントの知りたいはそれぞれのサービスアプリやSNSで。
「何気に気になった」や暇つぶしで複数KWしか検索の出番はなくなるのかもしれませんね。
そういえばGoogleも
最近Googleの検索CMが目立ちますね。相当広告予算投下してます。
「こんな検索方法」から「イメージ訴求」まで、今の検索離れに危機感を持っての対策なのかもしれません。
Yahoo!もGoogleと同じ検索アルゴを使用していますから、同じく危機です。
検索結果での広告収益が大きいので死活問題ですね。
以上、Welq炎上から検索崩壊への妄想でした。
続きも書きました。