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PTA問題をAKB48ファンクラブと比較して色々考察してみた

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※画像と本文はまったく関係ございません。

僕には3人の子供がおりまして、将来PTA活動は避けては通れないと

覚悟しています。

今日はこのPTA問題について書きます。

どうもイトカクです。

最近蚊に刺されなくなってきました。

 

PTA問題

このPTAですがペアレンツ・ティーチャー・アソシエイトの頭文字で、要は保護者と教師(学校)と連携して児童のために色々やる組織ですね。

 

すみません、雑で。

 

そしてこのPTAという組織に小学生に子供が入学すると、半強制的に加入させられ卒業までには最低1度は何か係りをしなければならないという暗黙ルールみたいものがあり、これについては昔から問題視されてきました。

 

本来任意制なのに、実際は強制に近い。

 

夫婦共働きが増え、シングルマザーはじめ色々な家庭の事情が多様化してきた現代では

PTA活動の負担が相当大きい。

 

そのため最近特にこの問題がいろいろなところで勃発しています。

「PTA強制加入は「不当」 父親が会費返還求め提訴

朝日新聞デジタル 7月3日(木)7時35分配信

子どもが通う小学校のPTAが任意団体であるにもかかわらず、強制加入させられたのは不当として、熊本市内の男性(57)がPTAを相手取り、会費など計約20万円の損害賠償を求める訴訟を熊本簡裁に起こした。

そこでこのPTA問題をAKB48ファンクラブと比較してどこに問題があるのか、そして今後どう改善すればいいか考えてみました。

 

PTAとAKBファンクラブの比較

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まず、各プレーヤーを設定してみます。


保護者→ファン
生徒→AKB48
教師→AKB48事務所スタッフ
学校→コンサート会場

PTAのそもそもの理念と目的は


「保護者と教員が学びあうことで教養を高め、成果を家庭・学校・地域に還元すること。児童生徒の健全な発達に寄与すること。」です。

 


一方AKB48ファンクラブの存在意義は


「熱狂的ファンによって構成される団体組織。ファンにとっては何らかの特典があり有料会費制。AKBにとっては人気度のバロメーター、情報発信、ファン交流のためにも活用できる」

双方、生徒(AKB48)の活動を応援する意味においては共通するものがあるかと思います。
保護者と教師が連携し生徒によりよい環境を提供するのに対し、ファンクラブもファンと事務所スタッフが連携しAKB48がより輝けるよう支援(応援)します。


さらに、会費についても共通していますね。
PTAもPTA会費を強制ではないといいつつ現実的にはほぼデフォルトで徴収する文化が根強いです。

では、この両団体において保護者とファンの温度差は一体何なのでしょうか。

ファンは積極的、能動的に喜んで会員になりますが、PTAはいやいや仕方なくです。

僕は考えました。

両者の決定的違いは


加入することで得られるメリットがあるか否か

ファンクラブは確実に利点があります。
先行チケット販売やプライベート情報、限定アイテム販売などなど。

一方PTAは…。

何かありましたっけ?


いや、まったくなくはないと思います。


保護者同士の情報交換で旨いお店や特売情報、抜け道だったりヤブ医者情報。
あと、おさがりとかのいただきものや、子守のお願い。

単純にお友達が増えたり、子供の友達の顔が見えるのも大きなメリットです。

ただ、これは個人の性格やPTA環境に大きく依存します。

ファンクラブは入会すると必ず何らかの特典を得られるのに対し、

PTAはメリット特典の保障はない。

これが決定的大きな違いだと思います。

では、どうすればPTAをファンクラブのように積極的に参加してもらえるか。

ずばり、特典を保障すればいいと思うのです。

例えばPTA加入している児童には放課後学力支援授業を受けられるとか、給食のおかわり優先権がもらえるとか。

は?

って思いましたよね?
「そんなの不平等だ!」ってなりますよね?

PTAに入りたくても、仕事や家庭環境で参加できないことだってあります。

でも本当に不平等か、もう少し深堀りしてみます。

 

特典

例えばランドセル。

義務教育で小中学校は基本無償にもかかわらず、このランドセルは保護者負担。

さらに価格もピンきりです。

10万もするようなランドセルを買った人に対して、

「家は2万のランドセル。不公平だ!」
とはなりません。

個人的には学校で必須なアイテムに関しては同じものを支給したほうがいいと思うのはさておき、羨ましいとは思っても、「不平等だー!」とはなりません。

これ、なぜかというと
高級ランドセルでも安価ランドセルでも本来の使用目的は基本同じだからだと思います。

要は教科書や筆箱などが持ち運べればいいわけで、艶や装着時の心地よさなどは本来の用途以外の付加価値です。

言い換えると、ベースになるレベルを損なわなければいいのかもしれません。

特典として「給食のグレードアップ」があったとします。
一見不公平に見えますが、通常の給食(ベース)の内容は栄養価、ボリュームなど一定レベルはクリアしていて、あくまでオプション的なグレードアップにします。

「ハンバーグにチーズが乗っている」
「デザートにゼリーがついてくる」など。

先ほどのランドセル同様、服装も裕福な家庭とそうでない家庭とではグレードが違います。

ただ、本来の服そのものの用途としては同じですし、それに文句をいう親はいないでしょう。

もっと言うと、さらに裕福な子供は私立校へ行ってそれを不公平というのは「うん、不公平だけど世の中そうだよね?」ってなります。

社会主義と資本主義のどちらがいいかの議論は置いておいて、日本は資本主義国家ですから、貧富による待遇の差は当然出ます。

ただ、小中学校は義務教育なので最低一定の教育は平等に受けられるけどそれ以上のものは自己負担でどうぞのスタンス。

ちなみに僕は3人兄弟で、裕福な家庭でもなく片親でしたので、服はおさがりで、授業で使う備品なども基本おさがりでした。

もちろん、裕福(普通のレベル)な友達をみて羨ましく思ってましたが、そういう経験をすることで世の中の不条理や厳しさ、反骨伸や相手を思いやる心なんかを学んでいくのだと思います。

運動会のかけっこに順位をつけない学校もあるそうですが、子供は当然得意不得意があって、かけっこが苦手でも音楽が好きだったり、自分の得意分野や可能性を見極めていくのだと思います。

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まとめ

「PTAは参加者には特典がもれなく付きますが参加は任意です。例え非加入でも、一定のサービス(教育など)は担保され、授業を受けられないようなことはないです。」


という形態にするのはどうでしょう。

今のPTAは任意制でやらない人もいる。
会費納めて参加して苦労して活動しても、子供の待遇は非会員と同じならやりたくないですよね。

PTA会費から先生の花束を買ったりなど、使途が不明だったり校内の草むしりなど、本来学校施設管理費があるにも関わらず存在する違和感のある活動だったり、「実際なくてもいいんじゃない?」と思ったりしますよね?

PTAはあくまで非営利なボランティアサークル団体だし、学校は本来それがなくても存在できるよう設計されているはずです。
※今の教師の負担が重たいという問題は大いにあると思いますが。

冒頭書いたPTAに参加するメリットとして保護者同士のコミュニティがありますが、
逆にこれだけなら、個々にママ友サークルを作ればいい。

わざわざ会費取って強制参加まがいにPTAを存続する必要はないと思うんです。

大学サークルみたいな感じにして、色んなチームがいるとかどうでしょう。
任意で会費なんかもサークルごとに設定。
派閥なんかができてややこしいですかね…。

どの親も同じように自分の子供を愛してます。
ただ、家族形態や仕事の多様化、生活スタイルや価値観などがカオスな現代においては
これまでのPTAのスタイルでは相当無理があるのではないかと思います。

ネットでもPTA不要論や裁判記事など、いろんな意見が散見しますが、大事なのはPTAという組織を悪しき慣習のまま聖域化せず、どんどんみんなで意見を出して落としどころを見つけていくことだと思います。

僕も明日PTAの集まりがあるので、

勇気出して「PTA会員の児童の給食にはA5ランクの肉使いましょう!」って言ってみます。

現場からは以上です。