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扶養控除改正で女性就業率高が出生率上げる論に嫁が激怒している話

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どうもイトカク (@sasurai_30)です。

今103万円の壁をぶち壊し、扶養控除を改正するというニュースが共働き世帯をザワつかせていますが、その改正に尾びれが付く形で女性就業率が高まると出生比率が上がるという記事に嫁が激怒していて、「お前これブログに書け」と言われたので書きます。

扶養控除の改正案って?

配偶者がパートで働く世帯を減税する所得税の「配偶者控除」の見直し案が固まった。控除を満額受けられる配偶者のパート年収の上限を「103万円以下」から「150万円以下」に引き上げる。年収201万円未満は控除の一部を受けられるようにする。代わりに、世帯主が高所得の場合は控除の対象となる年収に上限を設けて増税し、財源を確保する。
(引用元:朝日新聞デジタル2016年11月28日)

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今まで嫁の年収が103万以下なら配偶者控除38万円を僕の所得から引いて課税となるので、実質税負担が減る。
逆に103万円を超えるとこの38万円は引かれないので、みんな必死にこの103万円を越えないよう調整している。

俗にいう103万円の壁というやつですね。

そして、この壁があるがために本当はもっと働けるのにわざと労働時間を短くしているので、この103万円を150万に引き上げればもっと働けるよね。
そしたら国にとっても税収増えるし、労働力不足にも貢献できるしいいじゃんというのが今回の改正案です。

2016年11月現在、ほぼほぼ採択されるんじゃないかと報道されていますが、国税局のHPでは当然まだ告知されておらず、僕ら一般市民は今後のワークスタイルの検討のためにも早いとこ決めてくれと、いろんなブログ情報や無責任キュレーションメディアをネットサーフィンしている状況です。

女性就業率高が出生率上げる論とは

今回の法改正で女性の就業率(労働時間)が増えることとなるとは思いますが、これに加えて出世率も上がるという記事が嫁の逆鱗に触れることとなりました。

「は!?週3のパートが週4になったからって、生むわけないじゃん。馬鹿なのか?」
「で、ですよね。すいません。」

なぜか僕が謝ってしまったんですが、確かに現在週3回のパートで年収103万以下ですが、150万まで働けるってことで週4に増えても「じゃあ子供作るか!」にはなりません…。

「女性の働く割合が多いほど出生率も高い傾向がある」という調査結果はスウェーデンやデンマーク、アイスランド、ニュージーランドの事例らしいのですが、この各国も1970~1980年代は日本と同じ出生率は低く、90~2000年に入り出世率が上がったと。

でも、これは女性の就業率が上がっただけではなく、男性の働き方を改善することが大きな要因となったというのです。

dot.asahi.com


この男性の働き方が改善するというのがセットではじめて女性の出生率も上がるというのに、女性がより働けば出生率が向上するという短絡的な理論が一人歩きしている感があり、うちの嫁もまんまと釣られてしまったのでした。

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そもそも女性は働きたいわけではない

これはうちの嫁のケースですが、世間一般的に「女性は働きたくても働けない」と思われている。
しかし、これは男性のしかもおっさん世代が何も実態を理解していない象徴的な考えだとし、本当は

「働きたいわけではなく、働かざるを得ない」のです。

例えば、夫の収入とは別に年間500万支給されるなら、間違いなく働かない。
夫の収入で子供3人育てるのは厳しいから仕方なく働いていると。涙

ココは非常に大事なところで、
政治家のおっさんが「お前ら働きたいけどわざと時間調整してるんだろ?じゃあその103万の上限を上げてやる。これでもっと働けるだろ。感謝しないさい、ワッハッハ!」と思っているなら救いようのない馬鹿。

もちろん純粋に働きたい女性は存在しているとは思う。
ただ、パートの主婦はなぜ働く必要があるのかという本質を理解しないと上辺だけの対処療法でとても出生率向上までは繋がらないです。

男性の働き方

男性側の働き方は出生率向上に欠かせませんね。


僕の勤務先は比較的柔軟に働けて、我ながら子育てには積極的に参加できていると自負しています。
(参加しているという表現事態他人事だとまた嫁に怒られる)

個人的には、僕らの先人が家庭をかえりみないで身を粉に働いてくれたからこそ、今の日本があると思っています。
ただ、昔の価値観や子育ての状況、祖父母別居など環境なども大きく変わり女性一人で、しかもパートしながら子育てするのは非常に難易度高いです。


実際、孤立してしまって虐待や心を病むママも多い。

昔は近所付き合いや祖父母などの家族も同居しみんなで子育てしている感がありましたので、男性も今以上に仕事に没頭できたのかもしれません。

週休3日制やフレックス、自宅勤務などで男性の働き方が変わり、プラスして女性の就業時間が増えればはじめて出生率も上がるんじゃないかと思います。

個人的には僕の年収が300万ほどアドオンすればこんな法改正自体要らないんですけどね。

現場からは以上です。

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