「おいおい」プレミアムフライデーを労働者のための施策だとみんな勘違いしている件
どうもイトカク(@sasurai_30)です。
2016年も終わろうとしている年の瀬に、プレミアムフライデーというキーワードが駆け込みで世間をザワつかせていますが、その施策を勘違いしたまま批判している輩が多いので、整理します。
プレミアムフライデーって?
プレミアムフライデーとはこれのことです。
経済産業省は12日、月末の金曜日の仕事を早く終えることで消費を喚起するイベント「プレミアムフライデー」の推進協議会を設立し、東京都内で初会合を開いた。経団連や日本百貨店協会などの関係者が参加し、来年2月24日の初開催を決めたほか、統一ロゴマークを公表した。
このニュースをみてネットでは賛否両論というより反対意見が繰り広げられています。
「こんなものは業務のしわ寄せが他曜日になるだけで無駄」
「サービス業はむしろ仕事が増えて迷惑」
「月末なんて忙しい日に迷惑」
いやいや、よく見てください。
あの、すいません。これ、僕たち労働者のための施策と勘違いしてませんか?
誰が考案推進しているかをよく見てください。
厚生労働省ではなく、経済産業省ですよw
経済産業省は名の通り経済を活性化するための省であって、僕らの雇用状況を改善したりしてくれる省ではないです。
現に、今回のキャンペーンは経団連(日本経済団体連合会)、 小売り業界団体、 旅行業対団体などの業界団体で作られてますから。
くどいですが、このキャンペーンは僕らの労働条件や健康、生活の充実なんかを狙ってはいません。
では何を狙っているかというと、
小売り業界団体、 旅行業界団体などの売り上げアップを狙っています。
それなのに、「俺たちの労働環境は改善なんてしないぜー」と反対しているのは随分とトンチンカンなわけです。
バレンタインデーとか土用の丑の日
これと似たようなキャンペーンでいうと、バレンタインデーや土用の丑の日など、その業界が仕掛けた売り上げアップキャンペーンをイメージすればいいんじゃないかと。
あ、これらは経済産業省が行ったものではないですが。
製菓業界が仕掛けたバレンタインデーに対して「好きな人への告白をチョコレートなんか使って伝わるかよ」と反発している事自体、まんまとキャンペーンのプロモーションに一役買っているようなもので、それと似てますね。
いや、いや製菓業界はそこじゃなくて売り上げアップ施策でやってるから。
花金復活!
僕個人的にはですね、
大いに取り入れて、まずはやってみればいい
と思っています。
だって、やる企業はやるし、やらないところはやらない。
当たり前ですが、本当にそれだけの話。
やらない企業にペナルティーが課せられるということもないので、企業も従業員からの反発や売り上げ減になればその時は止めればいい。
なので、一旦やってみればと。
僕ら30代はギリギリの世代かと思いますが、昭和の時代に「花の金曜日(花金)」という言葉がありましたよね。
金曜の夜は翌日休みということもあり、大いに遊びまくる(遊びまくれる)。
それがまた到来したと思って、みんなで一度乗っかっちゃえばいいじゃないですか。
現代版ハナキンですよ。
サービス業は迷惑?
確かに、15時からオープンする居酒屋やプレミアムフライデーツアーなんかも出てきてこのキャンペーンが普及してくると飲食業や小売り業界、旅行業界などの従業員は忙しくなるでしょう。
でも、長い目でみれば新たな雇用に繋がったり、ボーナスや給与にも反映する可能性も高いです。
っていうか、そもそも業界が潤う事が目的ですから、それはイコール従業員も潤うということです。
ま、その恩恵を受けられるまでのスピードや度合いは各社違いはあると思いますが。
働き方改革とプレミアムフライデーの相乗効果
今、扶養控除の見直しや残業、週休3日など政府が推し進めていますが、その施策と今回のプレミアムフライデーというキャンペーンが相乗効果を生んで、僕らの生活がもっと豊かになればいいなと思います。
本質は業務の効率化、生産性の向上があってはじめて労働時間(残業時間)を減らす事が出来るのだと思いますが、政府はその方法については教示してくれません。
っていうか、分からない。
なので、企業ごとに模索しながらやるしかない。
業界内で成功事例を共有したり、改革を積極的に行ったり。
その上でノー残業デーや週休3日、在宅勤務などの外枠を政府が整備する。
さらにプレミアムフライデーといった会社の外からも活性化を促す。
これら一連の動きが相乗効果となって、僕らの生活へ跳ね返ってくるのかなと。
偉そうに書きましたが、僕の勤務先がこのプレミアムフライデーを取り入れたら、17時からバイトします。
現場からは以上です。