「サラリーマンが嫌で起業」「社員は大事」なんて言ってる社長の矛盾
どうもイトカク (@sasurai_30) | Twitterです。
ここ数年は起業する人も増えてきましたが、その人たちのサクセスストーリーを見ると「僕はサラリーマンという生き方が嫌いで」とか「サラリーマンなんて楽しくない」みたいなことを言ってるのをよく見かけます。
それと同時に「社員第一主義」「社員は家族」「みんながハッピーになるようにいつも考えている」なんて言ってる企業家。
いや、矛盾してるでしょw
経営者は社員をリソースとしか思ってないのは当然
サラリーマンという生き方が嫌いなのに、家族同然の社員にそのスタイルをさせているんですから矛盾してますね。
世の経営者たちはいろんな格好いいこと言います。
「社員の幸せを」「社員の成長」など。
でも、ぶっちゃけ事業を進める上でのリソースとしか考えていません。
いや、これは批判しているわけではなくて、こう思っていないと宗教団体と同じになってしまいますから至極当然な考えだと思います。
そして、社員もそりゃそうだと理解したうえで雇われ、貢献しているのが正常なんです。
あの社長は私利私欲しか考えていないだのという愚痴は居酒屋で朝まで飲めるいい肴にはなるんですが、野球選手に「あいつは自分がヒットを打つことばかり考えている」なんて言っているのと同じです。
そりゃそうでしょと。
経営者は事業が継続的に栄進していくことを考えています。
そのためには労働者は何よりも大事であって、それこそ家族同然かもしれません。
しかし、その社員にあらゆる還元をしまくっていると、会社も傾き倒産にもなれば本末転倒です。
そのバランスを上手く保っていくことが社長の役目ですよね。
社員が働く環境やモチベーション、生産性を上げるために給与はもちろん、福利厚生や就労スタイルなどで気持ちよく働いてもらい、その結果事業も安定的に伸び続けるんだと思います。
その大事な社員を全否定するような発言はやはり控えたほうがいいですよね。
本人は破天荒で気持ちよく発言しているつもりでも、その下で働いている人はいい気はしません。
そんな人に限って「社員愛」みたいなことをアピールしているような気がしますが、実態はただの裸の王様で社員からも嫌われまくっていたり。
例えば
「サラリーマンというスタイルが僕にはできなかった」「自分で事業を起こしたかった」「世の中を変えるために起業した」
なんかだと「へぇ~」ってなります。
これからは会社がリソース
今までは社員が会社にとってリソースでしたが、これからの時代は「会社がリソース」になります。
ネット環境や価値感が大きく変化し、ひとりひとりの個で動くスタイルに移り変わりつつあります。
副業やフリーランスでも収入を得る人たちが増えましたし、定年後の活躍や主婦の働き方など、身の回りでもすごく実感します。
これからは会社という組織にとらわれない働き方がどんどん進んでいくと思います。
それにともなって、雇用形態も正社員ではなく個人事業主として業務請負する人たちも増えてくるんじゃないでしょうか。
会社にとっても人件費の固定費が随分抑えられますし、その方がいいですよね。
裏を返せばそれだけ自己責任という厳しい側面もありますが、生き方の選択肢が増えることはいいことだと思います。
そうなれば、僕らにとっては会社が1つのリソースとなる。
会社を使って何が出来るかを考えるのはこれまでと違い、ものすごく新鮮で刺激的ですし、つまらない出世争いやゴマすりも随分減るのではないでしょうか。
互いがリソースとして利用する関係
イソギンチャクとクマノミのように互いの利害でうまく共存できればいいなと。
このバランスが崩れると、たちまち人材流出やブラック企業化してしまします。
なかなか会社をリソースとして利用するというのはハードルが高いのかもしれませんが、今政府が進めている働き方改革で残業時間の縮小など少しずつではありますが、間違いなく環境も改善されると思います。
何も会社の名前を使って副業するということではなく、それこそ会社という組織を使って社内事業を成功させ昇給するというのも1つの利用方法だと思いますし、それこそその会社で培ったスキル知見を活かして個人でも活動するのもいいですよね。
ま、いずれもハードルは低くないですが・・・。
現場からは以上です。