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WELQ(ウェルク)砲が原因で各メディアの敬遠が過ぎるとWEBもテレビの二の舞に

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どうもイトカク (@sasurai_30) | Twitterです。

昨年のWELQ砲から始まり、キュレーションメディアへにとっての負の連鎖が続いていますね。運営している企業がガイドラインなど一斉に見直しをはかり、閉鎖するメディアも出てきました。
この過剰反応が過ぎるとWEBもテレビの二の舞になるかもしれません。

 

WELQ砲

WELQ事件は業界的にも相当インパクトがありました。

他運営メディアの閉鎖まで連鎖し、企業存続まで影響しています。

headlines.yahoo.co.jp

先日の決算発表でも予想通り、株主からも厳しい突っ込みが多数上がったようです。

この事件は盗作という単純な問題ではなく、色々な点でまずかったわけですが、未だにごちゃ混ぜに議論されている気がします。
問題を整理すると、

  • 他人の記事をパクってた。
  • 薬事法に抵触するグレーを確信犯でやってた
  • ↑を見て見ぬ振りを上々企業がやっていた
  • ライターにとても安く書かせていた。
  • 金にものをいわせて大量に書かせていた。(これは別に悪いことではない)
  • SEO対策を露骨にやって検索面をジャックしていた。(これは別に悪いことではない)


盗作は論外ですね。それを企業が確信犯で見てみぬ振りどころかライターに法外価格で書かせまくって、さらにその記事がSEOにはまり検索上位をジャックしていたので、盗作された側や、個人ブロガーなどがブチ切れたんですね。

 

キュレーション事業はおいしかった

 

これまで、キュレーションはおいしいビジネスモデルでした。

記事を自社で書くこともなく、ネット上のありものコンテンツをコピペして自社コンテンツとして作れる。
しかもその切り張り作業も社外の人がやってくれる。
監修とは名ばかりの担当者が最低限のチェックのみを行い、実質「自動コンテンツ作成プラットフォーム」でお金儲けができます。

キュレーションやキュレーターとかいう名前もよくないですね。
プー太郎をフリーターと言ってるのに似ています。

もちろん、引用を元に自らが記事を書く方も多くいますので一概に悪いわけではないです。

今業界で起こっていること

このWELQ砲からネットメディア界ではガイドラインの見直しや過去コンテンツのチェック、ライター費用の是正や監修体制の構築などなど様々な見直しを行っています。
しかし、これらの作業は企業にとってかなりの負担で、儲けと天秤にかけたときにやってられねぇと撤退するメディアも多数出てきましたね。

しかも下のようなバッシングも出てきては、もはやビビッてどこもやりたがらないですね。

www.j-cast.com

個人的にはこのバッシングはやりすぎだと思っています。
確かに安全、衛生面で問題がないわけではないです。

ただ、こんなものが炎上するなら世の中のコンテンツは何かしらの問題を抱えることになりますね。
レシピはもちろん、面白動画や、やってみた系、動物系も。

「生牡蠣レシピ」
⇒食中毒のリスク

「意外なものでビン蓋の開ける方法」
⇒失敗した時の怪我リスク

「熊と同居するおじさん」
⇒熊の生態を誤解し襲われるリスク

そもそも、想定外や一般的でないからこそ人は見たいわけなので、あまりガチガチの監修をすると見たくなくなってしまいます。

これ、テレビ不振に似ている

この監修(リスクヘッジ)のやりすぎ、はテレビ離れ現象に似ています。
テレビもかつてはもっと攻めてました。
もちろん、時代と供に価値観など変化しましたが、一部のクレーマーに弱腰でBPOなどという誰も得しない機関の言いなりです。
※実際は広告主にビビってる

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今後、ネットメディアはどう進むべきか。
匿名での発信が良くも悪くもネットの特徴で、メディアの責任も放置されてきたのかもしれません。
ただ、監視が強まることによってユーザー離れが加速していくことはテレビの二の舞になる可能性が非常に高いと思います。

現場からは以上です。

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