【Googleのキュレーションメディア排他】は検索離れを助長させる!?
どうもイトカク (@sasurai_30) | Twitterです。
Googleのアルゴ改修がついに行われましたね。
昨年のウェルクで世のキュレーションメディアが一斉に叩かれ、企業の存続まで危ぶまれる事態まで発展しました。
その勢いは年を越しても弱まることはなく、各メディアはガイドラインや監修体制など一斉に見直しが続いています。
ウェルク問題
今更ながら、ウェルク事件は何が問題だったか。
これ、結構ぐしゃ~となっていますが、主な問題点は以下の通りです。
- コピペ祭りで他人の記事がパクられていた。
- 薬事法抵触する内容をグレーな表現で書いてた。
- 1記事あたりを法外な低価格で書かせていた。
- SEO対策を金に物を言わせてガンガンやっていた。
これが人によっては薬事法抵触、またある人はパクリ記事を叩いていてカオスな袋叩き状態になっていましたね。
そして、ついにサイト閉鎖となりさらに芋づる式で他のサイトも閉鎖に追い込まれてしまいました。
運営元のDeNAにとって肝いりだったキュレーション事業だっただけに、相当な痛手だったに違いありません。
また、この騒動に端を発し、各メディアや媒体社は慌てて自社メディアの内容見直しに迫れれました。
この火事はまだまだ燃え続けていますね。
遂にGoogleも動く
今回、この騒動の舞台となったのは検索最大手のGoogleですが、ついにその検索アルゴリズム改善発表にまで発展しました。
ニュースにもあるようにGoogleがアルゴリズムについて変更改修などを発表することは珍しく、これは業界に向けての大きなメッセージなんだと思われます。
最近、GoogleのテレビCMがすごく増えたと思いませんか?
今まで、僕らは何かを調べようと思ったとき、いつも検索を使っていました。
しかし、最近ではどうでしょう。TwitterやインスタグラムなどSNSなどで調べることが随分と増えてきました。
これは、検索事業者であるGoogleにとっては一大事なんですね。検索事業はその検索画面での広告収益が柱ですから、その検索行為自体が減るとそれだけ広告が見られなくなって収益が下がってしまいます。
なので今、Googleは「もっと検索して!」とCMなどプロモーションに躍起になっているのでしょう。
今回、Googleはアルゴリズム改善の具体的内容を毎度ながら公開していませんが、明らかにキュレーションメディア対策です。
BUZZ Feedの取材でも
「オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが上位に表示される」
と広報は話しているらしいです。
これにより、これまで上位表示されていたキュレーションメディアが一斉に表示ランキングを落とした模様です。
そもそもキュレーションって悪いんだっけ?
3年ほど前にキュレーションブームが始まり、その当時は画期的なメディアだと一気に広がりました。「NEVERまとめ」なんかがはしりですが、僕らユーザもそのコンテンツを楽しんでいたように記憶しています。
だからこそ、これまで雨後のたけのこ状態で各社こぞって同様のメディアを立ち上げたのです。
これまで検索最強だったものが、当時情報が溢れすぎて今度は「答えが探せない」という状況となりはじめた頃に誕生したキュレーションメディア。
無限にある情報を人の手によって選択し、まとめられるという時代になったのです。
今日、キュレーション自体が悪者扱いになっていますが、そもそもキュレーションはそんなに悪いことではないはずです。
前記にもあるように、ウェルクで問題になったのは、
- コピペ祭りで他人の記事がパクられていた。
- 薬事法抵触する内容をグレーな表現で書いてた。
- 1記事あたりを法外な低価格で書かせていた。
- SEO対策を金に物を言わせてガンガンやっていた。
ですね。
了承を得た引用や自身の見解なども踏まえた記事内容なら、むしろ歓迎される有益コンテンツです。
DeNAはこれをすっ飛ばして、更にライターをこき使い、SEOを豊富な資金で操作(ジャック)していたから炎上した。
アルゴリズムを変更できるってことは
今回Googleがアルゴリズムを改善修正したということは、「Google側で操作できる」ということでもあります。
当たり前のことなんですが、今まで検索アルゴリズムは公平で良くも悪くもクールにシステムが表示していたというイメージがあります。
これが人(Google)の手によって、掲出アルゴリズムが変更されるとなるとユーザからますます信用されなくなる気がします。
かつてタレントがGoogle検索はSEOが働いてて信用できないから使わないとつぶやいたことで業界がざわついたわけですが、これから検索行為の流出に拍車がかかるのは間違いないです。
Googleとしてはアルゴリズムの放置でもユーザ離れが納まらないし、今回の修正でも離れてしまうというまさに八方塞なんですが、ユーザにとっての有用有益なコンテンツ記事とは何なのかという課題は一筋縄ではいかないですね。
ヤフーもGoogleの検索アルゴリズムを使っているので、これから検索事業者はOEMなど検索機能をIoTなどデバイスに搭載するようなビジネスモデルにシフトしていくのかもしれませんね。
現場からは以上です。