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「子供の喧嘩に親が出るな」は実際本当に正しいのか?

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今日は昔からよく言われている

「子供喧嘩に親が出るな」が本当に正しいのかについて書きたいと思います。

 どうもイトカクです。

大阪出身ですが納豆は大好きです。

  

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ある事件

僕には3人の子供がおりまして、一番上の長女は小学3年生になります。その長女が同じクラスメートの女の子に2度筆箱を壊されて帰ってきました。

 

僕は憤怒し、すぐに相手の親に抗議するぞと家を飛び出そうとした矢先、嫁が制止しました。

 

仮にこの女の子をA子としますが、このA子はうちの娘のことが大好きらしく、普段男の子としか遊ばないのにもかかわらず、娘とだけはやたらと遊びたがるとのことでした。

また、そのA子の兄弟には年の離れたお兄ちゃんがいて、普段から男勝りな遊びに慣れっこだというのです。

 

つまり、うちの筆箱もじゃれているうちに壊れてしまっただけで、故意ではないかもしれないと。

 

肝心の娘にも気持ちを聞いてみました。

 

好きか嫌いかで言うと、普通。

筆箱を壊された時は抗議したが謝ってくれなかった。

筆箱はおじいちゃんに買ってもらったものだから悲しい気持ちはある。

 

僕は悩みました。

 

相手の母親とは面識もありますが、そこまで親しいほどではありません。

 

すこし大雑把と言うか、ダイナミックなタイプですので普段から物が壊れるなんて日常茶飯事なのでしょう。

 

言うべきか否か

そこでこの親や子供に今回の件を言うべきか否か。

 

僕はそもそも、なぜ昔から子供の喧嘩に親が出ていくべきではないと言われているのかを考えてみました。

 

親が出ていくとまずい理由

  • 子供には子供の世界があり大人が介入することでその世界が崩れてしまう。
  • 子供自身のコミュニケーション能力を阻害してしまう。
  • 子供が親に頼ってしまう
  • 相手の親も出てきて話がこじれてしまう。
  • 親が見ていないところで余計にいじめられるかもしれない。

 

おそらく考えられるものはこんな感じだと思います。

 

1つずつ考えてみます。

 

子供には子供の世界

最近だけではないですが、いじめによる自殺が後をたちません。

 

世間では、なぜ周囲の大人は気づかなかったのか、気づけなかったのか。

また、気づいていたのに手をさしのべなかったのかなどの意見が必ず出ます。

 

僕ももれなくいじめられたことは1度や2度ではありません。

 

子供はいじめられたとき、親に心配かけたくないとか、いじめられている自分のことを責めるのではないかと考えます。

 

例の「やられっぱなしでどうするんだ!やり返してやれ!」です。

 

これはやり返せないからいじめられているわけで、やり返すことができるならとうにやり返して、いじめられることはありません。

 

つまり、親の言うことはハードルが高いのです。

 

子供には子供の世界がある

その子供の世界がいじめの世界なら、そしてそのいじめの世界が自分でやり返せず解決できない場合でも、その世界は守らなければならないのか。

 

子供がいじめで苦しみ、死を考えるほどの恐ろしい世界は守る必要はないですね?

 

子供自身のコミュニケーション能力

親は子供に一生獲物を与え続けられない。

そのかわり獲物を狩る方法を教える。

 

確かにコミュニケーション能力は言って聞かせても習得は難しく、自身が場数を踏んで経験していくしかないと思います。

 

ただ、小さな子ライオンに自分の10倍以上もある牛の狩りをさせるのは無謀です。まずはウサギなど比較的難易度の低いミッションから教えていきます。

 

それで言うと、子供のいじめの場合、相手は同じ容姿ではあるものの受けるダメージは時には死にも直結するほど大きい。

 

つまりはコミュニケーション能力を鍛えるためのミッションとしては

難易度が高すぎると思うのです。

 

子供が親に頼る

頼りっきりはいけません。甘えっぱなしもいけません。このへんのさじ加減は現代のニート、引きこもりからも難しい問題です。

 

ただ、親が頼りにできる存在だと思わせることは大事です。

いざとなったらお父さんがいる。

この最後のとりででいてあげることは非常に大事だと思います。

 

相手の親も出てきてさらにこじれる

これは価値観の違いによって起こり得ますね。

具体的なミスコミュニケーションとして、相手の親が子供の喧嘩にでるべきでないと信じていて、そこへこちらが出ていくことによってこじれるパターン。

 

また、「うちの子に限って」のパターン。

いじめっこは、自分の親にはいい顔するのがうまい子が多いです。

 

どちらにせよ相手に訴えるタイミングやその内容に大きく左右されると思います。

 

 「あなたのお子さんにいじめられました。もう二度といじめないでください」と訴えるより、「いじめられているとうちの子が言っているんだけど何か聞いていないですか?」など、いきなりいじめっこのレッテルを貼るのではなく、ソフトに始めてもいいかもしれませんね。

 

非を認めなくても、このアクション自体が抑止になったり抗議したというエビデンスにもなります。

 

親が見ていないときにまたいじめられる

これは心配です。

子供が親に相談しない理由にこの報復という恐怖があるのも事実です。

 

なので、親が出ていくと決めたらその後は徹底的にこどもをマークして守る必要があると思います。

 

登下校時や担任へしつこいほど相談し常に注意しておくようお願いする。

なんだったら校長先生にも相談。

僕のパパ友は逆に息子がいじめっこで、ついには授業にも参加してまたいじめたりしないかを見張っていました。

 

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まとめ

結論としては、

子供の喧嘩に親は出ない方がいいは注意が必要で、状況によってはおおいに介入するべきである

 

と思います。

 

子供はいじめるほうも、いじめられるほうもまだ未熟で、大人が軌道修正やフォローすることは責務。

学校に頼りっきりにせず、先生と連携しながら注視することが大事。

 

また、子供は大人が考えている以上に考えていて、嘘も巧み。

 

ヒヤリングで「平気」と言われても、そこは疑ってあげることも愛情。

 

そして、日頃から親は子供を自分の命より大事に想っているということをしつこく伝え、いざとなったら相手をぶちのめして一緒に逃げようくらい言っておくのもいいかもしれない。

 

今回の筆箱の件は、明らかないじめと断定するのは難しく、本人もそこまで悩んでいるようではないです。

 

ただ、本人も気づかずストレスになっていたりや、親に心配かけまいと幼いながらに取り繕っている可能性もあります。

 

今後はこれがエスカレートしないようにまずは担任の先生の耳に入れ、

様子を注意深くみていこうと思います。

 

現場からは以上です。