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さすらってる場合じゃない30代による30代のためのブログ

働き方改革「副業OK企業」はある意味ブラック企業なのか

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最近増えてきた副業OKな企業ですが、これって本当はブラック企業ではないのかという視点で考えてみました。

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どうもイトカクです。
ブラックコーヒーは飲めません。

 

みんな一度は考える副業

僕ら30代にとっては結婚や仕事、将来について色々考えさせられることも多いと思います。

 

新卒で入社して、約10年。ある程度仕事も中堅としてこなし、後輩部下もついた。

会社組織の表も裏も理解していて、良くも悪くも安定はしている。

 

たまに学生時代の友人と飲むと年収の話になり、自分はコイツよりマシだとか羨ましいといったことを思いながらどこか空しい。


今の会社でいいのかという漠然とした不安や、今の彼女といつ結婚するかのタイミングを考えているうちに1年が終わる。

僕は結婚していますが、子供の将来の教育費や家のローンなど考えると独身時代の不安と対して変わりません。


むしろ増えたかも。

そんなとき誰しも一度は考える副業。

今の収入に加え、月に数万稼げたら…ってみんな考えますよね(笑)

人生経験浅い人はこういう時にねずみ講に引っかかります。

ただ、この副業、今まではほとんどの企業が禁止していました。

法律で就業時間以外の時間を拘束することは禁じられていますが、
次に該当する場合は禁止できます。

企業が法的に禁止出来るケース

これらの場合にかぎり就業規則として禁止することができます。

 

① 本業に悪影響が出るほどの疲労を伴う副業
② 本業の競合となりうるもの
③ 副業が本業の信用を損なうもの


逆に言うとこれに抵触しない限りOKということ。

週末に趣味のギターを教えているとか、月に2度ほど退社後に3時間塾の講師など。

ただ、あくまで法的に許されているとはいえ、勤め先の心象は別ですね。

それを理由に解雇や左遷は出来ませんが、理由なんていくらでも適当につけて
不利益を与えることはできます。

事実上副業禁止ってことです。

そんな中、大手企業でもこの副業を認める会社が増えてきました。
ロート、日産、富士通、花王などニュースにもなったのでご存知かもしれません。

かく言う僕の勤め先も副業は認められています。

サラリーマンの僕らにとってはとてもよいニュースですが、この副業を会社が認めるのにはもちろん企業側のメリットがあります。

それは優秀な人材の確保。

昨今企業は個人のスキルや経験を重視する傾向が高く、優秀な人材ほど企業を飛び越えて様々な仕事に携わります。また同時にそういう人材の社外コミュティーは非常に広く、そんな彼らを副業禁止にして縛り付けると他の企業に奪われてしまいます。

企業にとって優秀な人材確保は死活問題です。


副業を禁止するのではなく、むしろ解禁して社外の知見を自社へ還元してほしいという考えが浸透してきたのかもしれません。

 

副業可は企業にとって好都合?

しかし、これ、一見いいように聞こえますが、

企業が低賃金雇用にする口実にもなったと思うのです。

「うちの給料低いけど、そのかわり副業認めてるでしょ?」と。

ネット最大手のヤフーもこんなこと言ってます。

「社員の面倒を会社が一生みられるわけではない。社員にも個人として色々な経験を積んで準備をしてほしい、会社はその環境を整えるべきだ」(ヤフー株式会社:湯川高康人事部長)


終身雇用が死後になったとはいえ、企業がこんな開き直りしちゃ駄目でしょと思いますが、かといって転職することは僕らにとってはリスキーです。

そんな中、副業OKにすることで「給料低いけど副業でカバーできるなら…」と思い直す人もいるでしょう。

せっかく仕事も覚えて給料以外に特に不満はないなんて人ならなおさらです。

あ、ということは僕みたいな優秀な人じゃない人まで確保してしまうという、
思わぬ副作用も生じますね…。

過去に5回転職していて、尚且つ30代の僕。
子供も3人いて家のローンも30年残ってます。
そんな人間が転職なんて、今のご時勢勇気要りますよね。

今までの転職で悟ったことは

「隣の芝が実際青い確率は15%」


超ブラックも経験しました。
収入は30歳からあんまり変わっていません。
ただ、今の会社は比較的居心地もよく給与も一般サラリーマンの平均くらいです。

そんな中、副業もOKなのでまさに飼い犬状態です。


企業の利害と社員の利害、さらに時代の流れや景気情勢をみると
今後副業OKは益々増えていくのだと思います。

しかし副業禁止にしている会社にお勤めの方はどうすればいいか。

僕だったら
副業ガンガンします。

 

副業のススメ

投資と副業は違いますが、株式投資や不動産投資をしている方は多いですし、親からの譲渡で自分の意思とは関係なく収入があるというケースもあります。

先ほど述べた企業が副業を禁止する理由もすごくグレーですよね。

①本業に悪影響が出るほどの疲労を伴う副業
②本業の競合となりうるもの
③副業が本業の信用を損なうもの

副業がどこまで会社へ悪影響を与えたかなんて計れませんよ。

就業中居眠りしてたと言われても、
「いや、昨日妻を久しぶりに抱きまして。っていうかそれパワハラじゃないですか?」って言います。

かなり頭イカレてますが。

いや、なにもモンスター社員になろうというわけではなく、
賢く立ち回ろうと言いたいんです。

まず前提に副業がバレるのはそれなりに上手く儲かっているということで、逆にうまくいっていないくらいだとバレることも少ないと思います。
※住民税などでバレるのでその対策は検索するといくらでも出てきます。

ということで、
まず、現職中に副業をはじめて軌道に乗ればそのまま在籍し、見つかってワァーワァー言われてから転職をする。

副業がうまくいっているので、普通の転職より幾分気が楽です。

もし副業がうまくいかなかったら、おそらくまだ会社にはバレてないでしょうから
そのまま在籍してじっくり転職先を見つけます。

まぁ副業に向いてないということで、本業1本で腹くくってやれる先を考えます。

いきなり貯金全部はたいて副業やる人はあまりいないでしょうからはじめはスモールスタートであしが付かないのがいいですよね。

 

これからは個の時代。

会社が自分を守ってくれるなんてことはアテにしない方がいいです。

 

人工知能が益々進化し、人間の仕事をどんどん奪うようになりますから、尚更会社に依存しているとかなりリスキーです。

 

「君、もういらない」

 

なんて言われて放り出されて、いきなり無収入なんて恐怖です。

 

まさかと笑ったあなた

僕は2度、自身の勤め先が倒産や解散していきなり転職活動をしなければならない経験をしました。

 

しかも、その勤め先はベンチャーなどではなく誰もが聞いたことのある企業です。

 

社長が全社員の前で土下座して

「皆さん、全て私の責任です。出来るだけ転職先についてはフォロー致します。」と詫びられ、実際は数十人の社員が転職できずに実家へ帰った方や失業しハローワークへ通うハメになりました。

 

その人たちはみんな有名大学出身で、

30代以上のエンジニアも多数いました。

 

その教訓から現在それなりの企業に在籍はしていますが、

常に危機感を持って働いています。

 

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僕の義父のことも少々。

僕の嫁の父、つまり義父は大手食品メーカーの営業部長でしたが

このほどめでたく定年退職されました。

 

60才です。

 

しかし皆さんご存知のとおり年金受給年齢は65才。

 

5年の間無収入となるのは現実的に無理なので、嘱託といって現役時代の半分くらいの給与で勤め先に雇用してもらいます。

 

そこで企業にとってあまり価値のない人間は

居心地の悪い部署などに配置し自主退職を促します。

 

当然役職も外されます。

 

さすがに昨日まで部下だった人間にあからさまな態度をとられるようなことは無いでしょうが、嫌われていた人なら居心地はよくはないでしょう。

 

幸い僕の義父は友人たちと小さな会社を立ち上げ、

現役くらいの収入は得られているようです。

 

そんな義父から

「イトカク君も今の年齢からよく考えておいた方がいい。」

 

と、とてつもなく説得力のあるアドバイスをされました。

 

国や企業が自分を守ってくれるなんてことは1%も期待しないほうがいいですね。

 

同じ30代の皆さん、一緒にがんばっていきましょう!

 

現場からは以上です。